はじめまして、つじもとひでおです。
ぼくは大学で西洋古典学というギリシャ・ローマの文学を学んだあと、ビール会社に就職し、5年間営業として働きました。その後、転職してキリスト教主義学校の先生になり、30年間英語を教えました。
高校で先生をしていた30年間、様々な生徒のみなさんと出会いました。そうした出会いを通して学んだことは、「この世にいらないものはない」ということでした。この世にあるものは全てかけがえのない大切な存在で、いらないものなどない。どれほど小さな存在でも、ちゃんとこの世界で果たすべき役割がある。思春期は決して平穏な日々とは限りません。時には苦しいこともあります。そうした苦しみを共に乗り越えてゆく中で、人生に起こったことには、苦しいことも楽しいことも、すべて意味がある、ということを学びました。
今、世の中はぼくたちに生産性が高く役に立つ人間になることを求めています。偏差値や地位や財産、能力で人間の価値が決まると教えています。そうした生産性が高い、能力のある人間を育てるのが学校の目的と考えられてもいます。しかしぼくはそうは思いません。学びとはまず豊かな人間になるためのもの。幸福な人生を送るためのものだと思います。学ぶことそのものが喜びだと思うのです。
学ぶことは喜びです。人生を豊かにするものです。それはどうしてでしょうか?
このブログの名前「たうまぜいん」は、「驚く」という意味の古代ギリシャ語です。簡単に言えば、「すごい!」っていうウキウキする気持ちです。人生が豊かであるというのは、驚くような出会いがあるということではないでしょうか。古代ギリシャのひとたちは、このタウマゼインが、豊かな人生の出発点と考えていました。どれほど知識の多い人でも知っていることより知らないことの方が多いのです。つまり、知らないことの中に可能性があり、知らないことの中に楽しいこと、自分を変えるチャンスがあるのです。これは希望です。
このブログを開設しようと思った目的は、一人でも多くの方に豊かで幸せな人生を送ってもらいたい、そのお手伝いをしたいと願ったからです。このブログではまず、みなさんにおすすめしたい本や映画、出会ってほしい人などをご紹介します。みなさんの人生に「たうまぜいん」をもたらすような、素敵な出会いがあればと願っています。それから、こんな風に考えてみたら少しは前向きになれるのではないか、と思うことをエッセイとして書かせていただきます。
素敵な音楽をご紹介しようと思ったのは、ぼくが高校でジャズバンドの指導をした経験があるからです。今も、新潟ジュニアジャズオーケストラというバンドで、小学校から高校までの子どもたちにジャズを教えています。ジャズは、当時人権が全く認められていなかった黒人が作った素晴らしい音楽です。悲惨な生活の中から生まれたにもかかわらず、底抜けに明るくウキウキする音楽なのです。このブログではジャズの楽しさもご紹介したいと思っています。
ぼくは絵も描きます。このブログで使われているイラストは、ぼくが描いたものです。なので、オススメの絵、漫画、アニメなどもご紹介してゆきたいと思っています。
最後に、このブログを続けるには、それほど費用はかかりません。それでも、ほんの少しかかる費用をまかなうために、広告も掲載させていただきました。ご理解いただければ幸いです。
それではみなさま、困難な時期、どうぞご無事で、機嫌よくお過ごしください。